加齢臭という言葉はだいぶ浸透して、多くの人が知っていますが
さらに最近になって、ミドル脂臭という体臭があることが分かりました。
加齢臭だと感じている臭い、実はミドル脂臭かもしれません。
加齢臭とミドル脂臭の違い
加齢臭は、男性では主に40代以降、女性では閉経後に始まるといわれ、ノネナールという成分が臭いの元で、ロウソクやチーズ、古本のような臭いがします。
臭うのは、主に胸や背中です。
ミドル脂臭は、主に30・40代の男性に多くみられ、ジアセチルという成分が臭いの元で、使い古した油のような臭いがします。
臭うのは、主に後頭部、首筋です。
加齢臭は耳の後ろでも感じるのか
加齢臭が見つかったのは2001年ですが、その当時はミドル脂臭は見つかっていませんでした。
そのため、ミドル脂臭も加齢臭と考えられていたため、耳の後ろからも加齢臭がする、と思われていたようです。
その後、2013年に加齢臭とは違う仕組みで臭う、ミドル脂臭が見つかりました。
耳の後ろの臭いは、ミドル脂臭の臭いを感じていたようですが、加齢臭の発生源だという認識が一般に広がっているため、いまだに誤解があるようです。
加齢臭は耳の後ろでは臭わない、と覚えておきましょう。
40代はまずはミドル脂臭対策を
ミドル脂臭と加齢臭、自分の体臭はどっちが強いのか、これを見分けるのは難しいかもしれません。
ただ、ミドル脂臭は40代がピーク、加齢臭は50代がピークになることから、年齢で判断しても良いでしょう。
さらにミドル脂臭と加齢臭では、ミドル脂臭の臭いのほうが、周りにより不快感を与えるようです。
臭いの発生する場所の違いもあるので、枕カバーが臭いならミドル脂臭、ワイシャツなど身につけるものが臭いなら加齢臭、と考えてもよいでしょう。
自分の年齢と、何が臭うのかによって、ミドル脂臭か加齢臭かを判断してみてください。
また、人によっては40代でどちらの体臭も感じる人もいるようです。
40代なら、まずはミドル脂臭の対策をして、それでも臭うなら、加齢臭対策も加えるようにしてみましょう。
ミドル脂臭はシャンプーで、加齢臭はボディーソープやデオドラントを替えると効果的のようです。
また、一般的に体臭は、食習慣の乱れや過度の飲酒で臭いやすくなります。
バランスの良い食事を心がけたり、お酒を飲み過ぎないように注意すると、それだけで臭いが減ることもあります。
皮膚を清潔にするだけでなく、体の中からの臭い対策も心がけて見ましょう。