周りでダイエットのために遺伝子検査した、という話をよく聞くかもしれません。
遺伝子検査で肥満になりやすいか、本当に分かるのでしょうか。
遺伝子を分析すると何がわかる?
私たちの体質は、遺伝子によって決められている、といえます。
親子で顔や体形が似ていたり、髪の色や目の色が人種によって違ったり、これは遺伝子上の情報に基づいているものなのです。
そして最近は、様々な病気の原因となる遺伝子が見つかりはじめ、その病気にならないためにはどうしたらよいのか、などが解明されつつあります。
その中で、肥満も遺伝子によってある程度決められている、ということが分かってきました。
参考:肥満遺伝子検査ガイド
肥満遺伝子ってどんな遺伝子?
日本人の多くが肥満遺伝子を持っている、といわれています。
遺伝子のある特定の部分に、肥満に関与する遺伝情報が複数あり、その遺伝情報に異常があると、肥満になりやすい傾向がある、ということが分かってきました。
その肥満遺伝子の種類により、肥満のタイプが変わるそうです。
糖質の代謝が悪いタイプ、脂質の代謝が悪いタイプ、太りにくい体質だが一度太ると痩せにくいタイプ、といった具合に、日本人の場合は大まかにこの3種類に分けることが一般的です。
また、肥満遺伝子を持たない、という日本人も少数ながらいるようです。
この場合の肥満は、体質ではなく生活習慣のみが影響している、ということになります。
肥満遺伝子の信憑性は高い
今の段階では、信憑性は比較的高い、といえるでしょう。
ですが、最近になって始まった技術なので、まだまだ情報が足りないといえます。
より多くの分析結果が必要で、分析した人の肥満度の状況とも比べる必要があります。
今後、科学技術がさらに発達して、遺伝子情報もより詳しいことが分かると、今の常識がが変わる可能性は十分にあります。
また肥満に関しては、遺伝的な要素は30%程度しか影響してないといわれています。
日頃の生活習慣の方が、肥満には影響が大きいようです。
肥満遺伝子を持っているから必ず肥満になる、というわけではありません。
自分の体質、どういった傾向があって、どんな食事をすると太りやすい、などが分かるだけでも、肥満への対策はしやすい、といえるでしょう。
遺伝子検査の結果を元に肥満対策をするいうのは、結局のところ、その本人の生活習慣にかかっているといえます。
肥満に対しての遺伝子検査で、太り方の傾向など分かるようになりましたが、あくまで目安と捉えるほうがよいでしょう。
日頃の生活習慣を見直しつつ、ダイエットにもうまく活用したいですね。
参考:肥満遺伝子検査キット